こんにちは。珍しく連日登場の禅野です。
今年の2月に紹介したNICENESSのルースパンツ:GINN。
当時、その元ネタであろう古着がちょうどお店にあったので、実際に穿くことができました。
元ネタはもちろん迫力があってかっこよくて、欲しかった…。
で、それをただ穿きやすくしただけでも、ただ上質にしただけでもない、NICENESSの解釈による遊びを施したのが “GINN”。最高のショーツでした。楽しそうに穿けるパンツ。
既に一定の支持や評価を得た物に対して「だって、俺はこれが好きなんだもん」というような堂々とした態度で立ち向かった洋服。
「既に評価された元ネタ」といえば。
既に評価された元ネタを超えることって難しいですよね。取り掛かる前の勇気も必要だと思う。
でも、みなさんご存知のように世の中には素晴らしいサンプリングが確かにあります。
例えば、音楽だってそう。
サンプリングやカバーの音源は無数に存在していて、元ネタは言うまでもなく名曲ばかり。
でも、カバーやサンプリングの方が聴きたくなることもありますし、なんなら元ネタを知らないままその曲を聴いてしまっていた、なんてこともよくあります。
原曲が名曲であることに疑いはないけれど、カバーやサンプリングの方が新鮮に響くこともある。
評価されていなくても、自分にとっては最高だと思える音源だってたくさんある。
Roberta Flackの超名曲”Feel Like Makin’ Love”はもちろん、Marlena Shawの名カバーも最高!僕はIsao Suzuki Sextetのインストカバーも好き。
優劣の話ではなく、別の基準で楽しめるからこそ面白いし、そこに柔軟さやセンス、個性が表れる。
さて、NICENESSのSQUIRE。
GINNの後継モデルのような感じでしょうか。今シーズンはウールジャージー素材。
カラーはBLACK,HEATHER GREYの2色展開。
肌触りの良い細番手のスーパー120’sのウールを使用した、伸びやすく柔らかいジャージー生地に、縮絨加工を施しています。
で、しなやかなウール素材であろうと立体裁断により生み出される迫力のある印象は健在。
体の動きに合わせて踊るような、楽しいパンツ。
で、先程の音楽の話と同様にNICENESSの服もきっとそう。
過去からの影響を受けながらも、それを超えるとか比べるとかではなく、「NICENESSの今」という形で更新されていく。
わかりやすく例えるのであれば、毎シーズンラインナップされるチノパンが毎シーズン形を変えるように。
“NICENESS” – SQUIRE [120s Wool Jersey Loose Pants]
Color:BLACK,HEATHER GREY Size:M
¥63,800-(tax included)
「別にオリジナルかオリジナルでないかなんて、どうでもいいかな」という気持ちにさせてくれる物は、音楽や洋服に限らず圧倒的な何かを感じさせてくれるものだ。
つまり、元ネタなんて気にする必要がないほど「いいものはいい」と感じさせてくれた物は「いいものはいい」いう点だけを素直に。純粋に、楽しめるはず。
そういえば。
ふと「楽しそうに穿けるパンツって一体なんだ。」と思い、最近の記憶を遡ってみました。
そういえば、今月16日の青山のクラブ”NUMM”で開催したイベントでは、いつもお店に遊びに来てくれる人たちがフロアで楽しそうに踊っていたなあ。
実際に穿いて楽しい気分になるかはさておき、フロアでゆらゆら揺れるかつてMANHOLEに並んでいたパンツ達は、僕の目にはどれも華やかで楽しいパンツに映りました。
「なんか楽しそう」という力は、改めて強い。
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禅野 晃士
〒107-0062
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FRANK LEDERの作るコートはかっこいい
このBLOGは、昨年9月に掲載されました。
FRANK LEDERの作るものを長年見てきた河上さんが、改めて「FRANK LEDERのコート」に、過去のイメージに遡りながら、フォーカスしなおす。
ぼくの独自解釈かもしれませんが、FRANK LEDERが「かっこいい」と思って作ったものは、とりあえず「かっこいい」。そしてせっかく「とりあえずかっこいいと思える説得力(迫力?)」があるのだから、それを推進力に、それぞれ着る人が着る人なりに何か上乗せしてみるのはどうか。そしたらもっとかっこいい。
こんな風に読めます。
そしてそれは、ぼくにも真っ直ぐ響きます。過去のLOOKもこのBLOGで初めて見たけれど、瞬時に「なんかかっこいいな」と。
だからと言ってぼくも河上さんに倣って、
「FRANK LEDERの作るコートはかっこいいんです!みなさん!」と呼びかけるのは、なんか違う気がする。
呼びかけて、「オマエなんも知らんやろ」と陰口叩かれても悲しいし。
そうですよ、どうせぼくは、次々とMANHOLEに並んではさまざまな方達の手に渡っていくFRANK LEDERのプロダクトを羨望の眼差しで眺めてきただけですよー、ん?
え?少しの間でも見ていたんなら、その時何を思っていたか話せ?
いやー、やはりかっこいいなと思っていましたよ!
いや、全く忖度なんてしていませんよ。
ただ、こうも言えます。
FRANK LEDER(ドイツの庶民的文化) =かっこいい
というロジックが内蔵されていないぼくの頭に湧く第一印象のなかに、
「かっこいい」以外が現れたことはあります。
たとえば、「かわいい」とか。
というわけで、シャキッと本日の紹介に移っていきます。長話NG。
FRANK LEDER、BROWN BIG CHEQUARED WOOL COAT。
100% WOOL、ボクシンググローブ型のポケットに付くライニングはコットンリネン。
裏地のつかない、まるで洋服の形をした大きな布を羽織っているような。
ブラウンのグラデーションの織りなす、大きなチェックのコート。
みなさん、短絡マンのぼくが何を言い出すか、もうお分かりでしょう。
もじもじ
そう、ぼくはこのコートを見て「かわいい」と思います。
これをどう伝えるか!
長ったらしく説明して飽きられ、誤解を招いたままページを閉じられるのはいけないのであらかじめ断っておくと、この「かわいい」は、
・かっこよくないこと
・ちっちゃなものを愛でるような気持ち
を意味しません!
だって、FRANK LEDERのコートがとりあえずかっこいいことは初めに確認しましたし(していない方は冒頭linkで過去へジャンプ)、どう見てもちっちゃくない。柄もデカいし。
とりあえずかっこいい、というのが難しいところなのですが恐らく河上さんが「かっこいい」と言っているのは個別の洋服の細かなディテールを褒めるといった類ではなく、もっと全体的な、歴史とか纏う雰囲気みたいなもの。
だってこの襟ひとつとっても、
「このかっこよさはアシンメトリーな柄にある」
「左右で柄が別々でなんだかかわいいね。でもよく見るとちゃんと柄合わせしている」
こういうことが可能ですからね。
つまりぼくにしたって、細かな特徴をそれぞれ「かっこいい」ものと「かわいい」ものに分けているのでは毛頭ございません。
たっぷり、ラグランスリーブ
え、そこから?と圧倒されてしまいそうなインパーテッドプリーツがズバッと。羽のよう。
「人が服に対して抱く印象なんて人それぞだろ、結局じぶんで決めるからどっちだっていいよ」
……そう言われないために何とか遠回りしようと思ったのに、シクシク。
なんて茶番を都合よく使ったところで、はい、そうです。
繰り返しになりますが、「どっち」とかじゃないんです。
あえて言うなら、「どっちも」でしょうか。
FRANK LEDERという人やドイツの文化についてある程度知り、実際目にするモノとしてのクリエーションに結びついた時に出てくる「かっこいい」と
なーんにも知らないけどたまたま入った洋服やさんで触ったおっきなチェックのウールコートを「かわいい」と思うということは、全く矛盾しないと思います!
要は、国語の先生に怒られそうな、「かわいい」のイメージですよ。
かわいい≒なんか良い というようなちょっとキャピな世界観。
たぶんシブいはずのFRANK LEDERの世界観は、その見方にも開かれている気がする。
なぜかって?
「かっこいい」からですよ。
とか言って締めるとオチっぽすぎて恥ずかしいので補足すると、
けっこう、現代の「かわいい」は「良い驚き」に近いようにも感じます。
だからFRANK LEDERの服を見て「かわいい」と思っても不思議じゃない。
それはやっぱり「違う」からだと思います。細かな、具体的な部分が。
” FRANK LEDER ” – BROWN BIG CHEQUARED WOOL COAT –
Size : S/M
¥184,800- (tax included)
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吉田 悠人
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こんにちは。禅野です。
今日は河上さんが暇忙しそうなので僕がNAMACHEKOのレザージャケットを紹介します。
河上さんは僕にいつも「季節に寄り添う、とか生活に馴染む、とかそれっぽい言葉を使わずに素直に書けば大丈夫」と、僕が書く前にアドバイスをくれます。
今日も素直に書こ〜っと。えーと、素直に素直に。
既に暑くなった5月ごろMANHOLEにやってきたNAMACHEKOのELIJAH LEATHER JACKET。
欲しいんです。河上さんからは「せめて現実的に紹介できる時期まで我慢しようよ」と止められました。
僕が買えばこのBlogも書かなくて済みますね。
ただ、それだと読んでくださる方を複雑な気持ちにさせてしまいそう。
たまには「お前が買うんか〜い。しかもそれで無くなるんか〜い」みたいな内容があってもいいと思うんですけどね。さて、改めて素直に。
まずレザー。
このレザージャケットは現行のピカピカに整ったレザージャケットなのに最初から褪色したような加工がされているせいか、着ている内に傷がついたとしても心のダメージが少なそうなのもいい。
なんでもそうですが、馴染みきった物はいいけれど馴染む過程は意外と楽しめないものです。
例えば、MANHOLEでの身近な例で行くと、坊主にしたはいいけど伸びていく過程が我慢できずにまた坊主にしてしまうみたいな無限坊主ループに6,7年ハマっている悠人君もその「楽しめない過程」を体験している一人ではないのでしょうか。
ちなみに正確に書くと褪色させた加工ではなく、ベースは色を明るく染め、その後ダークトーンでディップダイし色を濃く染めていったカーフだそうです。時間の経過や着用を経て色が徐々にフェードしていく革。つまり、今の色がベストであり、これからの色もベストな革。
僕の「着ている内に傷がついたとしても心のダメージが少なそう」という感覚は正しく、売り場に並んでいる姿のものを「格好がいい」と思えた人ならば、その「楽しめない過程」が存在しない革なのかもしれません。
で、釦。
悪くないんだけどダサい胡桃釦、悪くないんだけどなんか不本意な高級さを出すホーン釦、その二つを一つにして「これがベストな釦」だ、と感じさせてくれる胡桃釦の形に削り出した水牛のホーン釦。
マイナスなイメージをプラスに変えてくれる人はいつだってすごい。
オーバーサイズのダブルブレスト、ボクシーフィットのカーフレザー製ブレザー:ELIJAH LEATHER JACKET。
褪色したように見える革、胡桃釦調のホーン釦、浅いVゾーンのダブルブレストというディテールの組み合わせによりアウターのようにも見えますが、ジャケットはジャケット。
裏地は中綿やキルティングといった保温的要素のないキュプラです。
風が冷たく感じてきた時期から羽織れる、そして風を止めるだけでは寒さが防げない時期は中に着込むことが出来る。大して暖かくないキルティングや予想以上に暖かい中綿に邪魔されることのないレザージャケット。
で、洋服をコーディネートすることに疲れた時。
自分のことを考えるのが面倒になった時、他のことを考えたい時。
お気に入りのレザーシューズにお気に入りのデニム、お気に入りのカットソーにこのレザージャケットを羽織っておしまい。
正直、あの時何を合わせればいいか考えてしまったスキニーデニムもこの通りです。
“NAMACHEKO” -ELIJAH LEATHER JACKET ¥429,000-(tax included)
Color :BLACK Size: M Made in Italy
河上さんは去年の冬と今年の春、ずっとレザージャケットを着てました。
古いボロボロのルイスレザーのライトニング、自分が買うつもりで作ったrenomaのレザージャケットが無くなってしばらくした後「ま、こっちでもいいのか」と買っていたCLASSの大きいレザーブルゾン、90年代のEMPORIO ARMANIの赤茶色のライダース。
「あの時期、レザーにハマってたんですね」と聞いたら「最近の東京の冬と春は風防げればいいことに気付いた。寒かったら足しやすいし。あと、しばらく自分のことを考えるのが面倒だからとりあえず着られる洋服を着てるんだけど、とりあえず着る洋服としてのレザーは楽しい」と、言っていました。
「既に馴染みまくった古着の革の方が自分には合うかな」という言い訳をしながら主に価格的な理由から中々手を伸ばせなかったレザーという洋服、やっぱり欲しくなっています。
もしみなさんがMANHOLEに訪れた時、このNAMACHEKOのレザージャケットが並んでいなかったとしたら、それはつまり、そういうことです。
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と、いうわけで。
NAMACHEKO、MANHOLEでの2シーズン目スタート。
取扱い当初Marsに並べていたのですが、僕の方が相性がいいことに気付き先シーズンの途中から急遽バトンタッチ。
楽しみにしていたテーラード、3年前からMANHOLEの提案に欠かせない存在となったレザーグローブというカテゴリー、革靴/手袋に続く質感遊びとしてのレザーのスカーフ。そして、レザーブルゾン。
繊細なものは繊細なまま大胆に。大胆なものは大胆なまま繊細に。
“NAMACHEKO” -NUSK GLOVES ¥57,200-(tax included)
Color:BLACK,BROWN Size:FREE Made in Hungry
自分の都合の良いように使えそうなポケット付きのレザーグローブ。
ウールライニング付き。
今まで仕入れてきたフランスのCAUSSE,イギリスのDENTSのような薄いラムのドレスグローブではなく、天然シボが特徴的なムフロンレザー。
レザーグローブという男前にポケットという男の機能的ナンセンス。フリーサイズという点も嬉しい。
“NAMACHEKO” -NEVSKY SCARF ¥60,500-(tax included)
Color:BLACK, GREEN Size:FREE Made in Italy
革の靴、革の手袋でこんなに楽しめるのであれば、革のスカーフがあっても自然。
洋服は素材と質感遊び。暖かくも涼しくもないけど、冬でも暑がりの僕にとってはそれがいい気がする。
“NAMACHEKO” -HELMUT TROUSER ¥118,000-(tax included)
Color:MIDNIGHT BLUE STRIPED Size:M Made in Italy
ドレス顔したワークパンツでワークパンツ顔したドレスパンツ。
かっこよさに身を委ね、古着と雑に合わせて欲しいイメージ。
“NAMACHEKO” -ATTILA BLAZER ¥261,800
Color:BLACK Size:M Made in Italy
MANHOLEに並ぶNAMACHEKOには欠かせない、テーラードジャケット。
先シーズンの四角さとは打って変わってイングリッシュドレープが生まれるくびれた形。
かといってブリティッシュの鎧のような印象かというとそうでもない。
低いゴージにワイドピークド、ホーンで作った胡桃釦に太いフラップ、細長い袖。
〜風では括ることのできないNAMACHEKOのバランス。
“NAMACHEKO” -TURENNE LEATHER TRACK JACKET ¥396,000-(tax included)
Color:BLACK ASPORTABILE Size:M Made in Italy
そして、レザーブルゾン。
物として格好がいいこと、着ると格好がいいのは当たり前。
中綿入らず裏地はキュプラ、という仕様が気が利いている。
東京で着るレザーは風だけ止めてくれればいい。
真夏はともかく「何を着て出かければいいのかわからない日」が前にもまして増えてしまった日本において、レザーとデニムは良い選択肢。
フードの形もいい。から、脱着可能だけど外す必要はあまりないかも。
“NAMACHEKO” -ELIJAH LEATHER JACKET ¥429,000-(tax included)
Color :BLACK Size: M
そういえば、先シーズン仕入れたレザージャケットを紹介する機会を見失っていたので、このタイミングでそろそろ紹介させてください。NAMACHEKOのパーマネントな洋服。
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“NICENESS” -NOVOSELIC [Mohair Silk Thunder Jacquard Bolero] ¥88,000-(tax included)
– BUTCH [Mohair Silk Thunder Arm Warmers] ¥29,700-(tax included)
NICENESS秋冬コレクションにたま〜にラインナップされるボレロ型のニット。
もしかすると僕がたまにしかオーダーしていないだけで毎回作ってはいるのかも。
フード付きでリリースです。稲妻柄ジャカード。
今シーズンは先染めのモヘアシルク糸を使用。
アームに腕を通してもよし、ネックに首だけ通して腕は首に巻いてマフラーにしてもよし。
フードが付いたことにより、この洋服はより完成に近づいた気がします。
依然として丈は足りないけど。
で、同じ糸と同じ柄で編んだアームウォーマーも仕入れました。可愛いです。
両方とも、足りてないが故に足す楽しさです。
寒い時、全然質感の違うものと合わせてどうぞ。
“NICENESS” – SADE [120s Wool Jersey Piping Jacket] ¥61,600-(tax included)
– SQUIRE [120s Wool Jersey Loose Pants] ¥63,800-(tax included)
と、パイピングのスナップジャケット:SADE。
Super120sの縮絨ウールジャージー、なめらかな肌触りとナチュラルなストレッチが好印象。
裏地のつかない軽やかな着心地は、同時に「ま、とりあえずこれで出かけようかな」みたいな軽やかさも感じさせてくれると思います。
で、決して小さくはないので写真の禅野くんのように着たいように着ることが出来る。
と、NICENESS流LOOSE PANTS:SQUIRE。
SADEと同じSuper120sの縮絨ウールジャージー。
生地は軽くてしなやかだけど、袴パンツの迫力はそのまま。
リファレンスへの共感もそうだけど、何より靴がよく見える点に好感が持てるパンツ。
NICENESSの良さはそのままに、MANHOLEに並ぶ物や僕が今気に入っている物と混ぜて楽しい内容で選べた気がして嬉しい。皆さんも自分が持ってるNICENESS以外のものと混ぜてみてください。
明日から。
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